当社は、藤田医科大学、住友重機械工業株式会社、ステラファーマ株式会社、およびフジタ株式会社と共同で、深部腫瘍治療に向けたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の研究開発を推進するため、基本合意書(MOU)を締結しました。
BNCTは、がん細胞を選択的に攻撃し、周囲の正常組織への影響を最小限に抑える革新的ながん治療法です。従来、BNCTは中性子を安全かつ効果的に深部組織に届けることが課題とされており、体表から6〜8cm以内の腫瘍への適用に限られていました。この課題を解決するため、以下の参加各社の強みを活かしながら、BNCTのさらなる可能性を引き出すことを目指します。
アトランセンファーマ:がん細胞内でBNCT薬剤濃度を維持するための技術の開発と提供
藤田医科大学:がん治療における豊富な臨床研究経験を活かした高度な専門知識の提供
住友重機械工業:BNCT装置の開発および製造における豊富な経験を基盤とした最先端技術の提供
ステラファーマ:BNCT薬剤の研究開発および製造における知見と経験の提供
フジタ:BNCT装置に適した低活性化コンクリートを使用した施設建設と、病院建設における豊富な実績の提供
これらの分野の専門性を結集することで、深部腫瘍への適用範囲を拡大し、治療が困難ながん患者に対する治療オプションを増やすことを目指します。共同研究は、臨床試験の実施を見据えた研究開発に重点を置き、がん治療の向上に貢献します。
アトランセンファーマは、この戦略的な共同研究を通じて、革新的かつ効果的ながん治療法の実現に貢献することを目指しています。
住友重機械工業
https://www.shi.co.jp/info/2024/6kgpsq000000noyq.html
日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC092LX0Z00C24A7000000/